と思っていませんか?
たしかに、最近のゲームなどを見ているとそう思われるのも仕方ないかもしれません。
でも、難しそうに見えるものでも、基本となる部分は意外と単純だったりしますよね。 それはプログラミングにおいても例外ではありません。
この記事では、プログラミングの基本となる3つの処理について説明します。
プログラミングの基本となる3つの処理【順次・分岐・反復】
まず最初に、スマートフォンをイメージしてみてください。
スマートフォンといえば、たくさんのアプリケーションがインストールされているのはご存知のことと思います。 別の言い方をすれば、スマートフォンはたくさんのアプリケーションが集まってできていると言えます。
実はそのアプリケーションもまた、小さなプログラムが集まってできています。 さらにもっと細かく見ていくと、その小さなプログラムは「基本となる処理」が集まってできています。
つまり、「基本となる処理」を学ぶことが、プログラミングのはじめの一歩なのです。
プログラミングの基本となる処理は3つです。
“3つしかない”と思っていただければ、“プログラミングは難しい”というイメージは払拭されるのではないかと思います。
その3つの基本となる処理とは、
- 「順次処理」
- 「分岐処理」
- 「反復処理」
です。
1つずつ順番に説明しますね。
プログラミングの基本①「順次処理」
“この処理の次はこの処理”、というように順々に処理を実行していくことを「順次処理」といいます。
プログラミングとは、コンピュータにやってほしい内容を並べていく作業なので、 「順次処理」はプログラミングの中でも一番基本的な処理であると言えます。
プログラムは基本的に上から下に書いていくので、先に実行したい処理を上に書きます。
時間割表をイメージしてみてください。
“1時間目⇒2時間目⇒3時間目”というように、上から順々に進んでいきますよね。
これが「順次処理」です。イメージは掴めましたでしょうか?
プログラミングの基本②「分岐処理」
ある条件によって実行する内容を変えることを「分岐処理」といいます。
もう一度、時間割表をイメージしてみてください。
曜日によって、各時間の科目が違っていますよね。
例えば、
・月曜日は、“国語⇒生活⇒算数”
・火曜日は、“国語⇒体育⇒算数”
というようにです。
ある条件、つまり“曜日”によって、
実行する内容、つまり“各時間の科目”を変えているわけですね。
これが「分岐処理」です。イメージは掴めましたでしょうか?
プログラミングの基本③「反復処理」
ある処理を繰り返し実行することを「反復処理」といいます。 “ループ”と呼んだりもします。
何回繰り返すかは条件を設定することができます。
よくあるのは“10回繰り返す”など、回数を指定する方法です。
また、条件を満たすことができずに「反復処理」が永遠に終わらないことを無限ループといいます。
無限ループ、聞いたことありませんか?
もう一度、時間割表をイメージしてみてください。
時間割表で繰り返すものといったら、何でしょうか?
そう、“月火水木金”ですね。
金曜日が終わったら、また月曜日に戻ります。
これが「反復処理」です。イメージは掴めましたでしょうか?
【順次・分岐・反復】のフローチャートを用いた表現方法
プログラムの処理内容を図形で表現する手段の1つに「フローチャート」というものがあります。
なぜプログラムを図形で表現するのかというと、
- 図形で表現することで、プログラムの構造を理解しやすくなる
- プログラムの構造を理解しやすくなることで、間違いを見つけやすくなる
- プログラムを読めない人にも、処理内容の共有がしやすい
といった理由が挙げられます。
「フローチャート」では様々なプログラムを表現することができますが、
まずは「順次処理」「分岐処理」「反復処理」について覚えましょう。
「順次処理」のフローチャートを用いた表現方法
フローチャートでは、図形を矢印で繋いでプログラムを表現します。
基本的に上から下へと書いていく形になります。
以下に「順次処理」の例を示します。
処理は四角で表し、処理の繋がりを矢印で表しています。
非常にシンプルで理解しやすいのではないでしょうか。
「分岐処理」のフローチャートを用いた表現方法
続いて、「分岐処理」の例を示します。
「分岐処理」はひし形で表し、“条件”を記載します。
ひし形の下と右に処理が分岐していることがわかるかと思います。
ひし形から出ている矢印には、条件を満たしているかどうか(はい/いいえ、Yes/No)も記載します。
3つ以上に分岐する場合(例えば、switch-case文)は、以下のような形にすると綺麗に書けると思います。
「反復処理」のフローチャートを用いた表現方法
続いて、「反復処理」の例を示します。
「反復処理」は、四角と台形をくっつけたような特殊な図形を使用します。
上がへこんでいるところが始まりで、下がへこんでいるところが終わりとなります。
始まりの図形に“終了条件”を記載します。
「反復処理」の中に「反復処理」を入れることもできるので、 “ループ1”のような名前をつけておくと間違いにくくなります。
【順次・分岐・反復】を楽しく学ぶ方法
ここまで「順次処理」「分岐処理」「反復処理」の説明をしてきましたが、
だいたいのイメージは掴めましたでしょうか?
この3つの基本となる処理を覚えることができれば、 あとは組み合わせでプログラムを作成することができます。
では、実際に「順次処理」「分岐処理」「反復処理」を使ってプログラムを作成してみましょう。
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