この記事は、
「プログラミング言語ってたくさんあるけど、どれを学んだらいいかわからない」
という人向けの記事です。
人気のプログラミング言語の一覧とその特徴
たくさんあるプログラミング言語の中で、今現在も人気のある言語の特徴について説明します。
C言語(しーげんご)
主に組込み業界で使用されているプログラミング言語です。
家電などの製品でハードウェアを制御するために使用されます。
家電といっても画面制御などには使用されることは少ないので、縁の下の力もちといった存在です。
筆者が大学生の頃は、一番最初にこの言語を習いましたが、昨今は異なるようですね。
使えない人も増えてきているので、使えるとレアな存在になれるかもしれません。
Linuxがこの言語で作られていることで有名ですね。
C++(しーぷらすぷらす)、C#(しーしゃーぷ)、Objective-C(おぶじぇくてぃぶしー)
C言語から派生したオブジェクト指向のプログラミング言語です。
C#は、どちらかというとJavaに近いかもしれません。
C++は、組込み業界やゲーム業界などで使用されています。
C#は、Windowsのアプリケーションを作るために使用されています。
Objective-Cは、ほぼMac OS、iOS専用となっています。
iPhoneアプリを開発したい場合、今から学ぶならSwiftのほうが良いでしょう。
CASL(きゃする)
情報処理技術者試験のために策定されたプログラミング言語です。
情報処理技術者試験用なので、企業では使用されていません。
他の言語を習得している場合、情報処理技術者試験を受験する際にも無理に選択する必要はありません。
COBOL(こぼる)
事務処理用に設計されたプログラミング言語です。
かなり古い言語なのですが、金融業界などでまだ使用されています。
使える人がかなり少なくなってきていますが、
C言語と違ってあえて習得する必要はないと思います。
Elixir(えりくさー)
並行処理機能が特徴的な関数型のプログラミング言語です。
Erlangの仮想マシン上で動作するものになります。
Web業界から注目されているようですが、
新しい言語なので、最初にこの言語から入るのはおすすめしません。
Web業界に進みたいなら、まずはHTML/CSS/JavaScriptあたりから始めると良いでしょう。
FORTRAN(ふぉーとらん)
科学技術計算のアルゴリズム向けに設計されたプログラミング言語です。
かなり古い言語ですが、COBOLほどではないですが一部の分野ではまだ使用されているようです。
使える人がかなり少なくなってきていますが、
C言語と違ってあえて習得する必要はないと思います。
Go(ごー)
Web業界、特にクラウドの開発に使用されているプログラミング言語です。
並列処理に特徴があり、RubyやPHPなどから移行が進んでいるようですね。
これからさらに需要が増えそうですし、年収も高くなりそうなので、これから学ぶには良い言語でしょう。
Haskell(はすける)
昨今また脚光を浴びてきている関数型プログラミング言語の代表格です。
計算の誤りが発生しにくい特徴があるため、金融業界で使われているらしいです。
難しい言語なので、最初に学ぶにはおすすめしません。
Java(じゃば)
Web業界やスマホアプリ業界で使用されているプログラミング言語です。
色々なことが出来る言語ですが、動作が遅いことや、他の言語の登場で、
最近は少し下火かもしれません。
スマホアプリでもゲームの場合はJavaを使うことがほぼないので、
スマホでゲーム開発したい場合はUnityなどの開発環境を習得するほうが良いでしょう。
Androidアプリ開発をしたい場合は、Kotlinという選択肢もあります。
JavaScript(じゃばすくりぷと)
主にWeb業界で使用されているプログラミング言語です。
HTML/CSSとほぼセットで使用されている状況です。
Webサイトを構築したい場合は、この言語が候補になるでしょう。
Kotlin(ことりん)
新しくAndroidアプリ開発にも使用できるようになったプログラミング言語です。
Javaが少し下火なため、Androidアプリ開発をしたい場合は、この言語を習得するのが良いかもしれません。
Lua(るあ)
他の言語で組まれたプログラムに組み込んで使うことができるのが特徴の言語です。
ゲームのスクリプトや、テストのスクリプトなどで利用されています。
使いどころがニッチなので、最初に学ぶにはおすすめできません。
Perl(ぱーる)
一昔前は、Webサービスやテストプログラム、ちょっとしたスクリプトなどに使われていました。
今から学ぶなら、WebサービスならGo、PHP、Rubyあたりになるでしょうね。
スクリプトならPythonのほうが良いでしょう。
名前だけでも知っておくとおっさん受けが良いかもしれません。
PHP(ぴーえいちぴー)
Web業界で使用されているプログラミング言語です。
Laravelというフレームワークがよく利用されます。
Rubyとよく比較されていますが、これからを考えると、Go言語のほうが良いかもしれません。
Python(ぱいそん)
機械学習(AI)で最近話題のプログラミング言語です。
特に目指す業界がないなら、この言語から始めてみるのも良いでしょう。
AI技術者になれたら、年収もそこそこ期待できると思います。
Ruby(るびー)
まつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。
主にWeb業界で使用されています。
その理由として、Ruby on Railsというフレームワークの存在が挙げられます。
PHPとよく比較されていますが、これからを考えると、Go言語のほうが良いかもしれません。
Rust(らすと)
オープンソースのシステムプログラミング言語です。
C++を学ぶなら、こちらを学んだほうが良いかもしれません。
ただし、難しい言語なので最初に選ばないようにしたいですね。
Scala(すから)
JVM(Java Virtual Machine)上で動作するプログラミング言語です。
数々の有名なWebサービスがこの言語で作られています。
難しい言語だと思うので、最初に選択すべきではないかもしれません。
Swift(すうぃふと)
主にMac OS、iOSで利用できるプログラミング言語です。
iPhoneアプリを開発したい場合は、この言語が必要になるかもしれません。
新しい言語なので、とっつきやすいと思います。
HTML(えいちてぃーえむえる)/CSS(しーえすえす)
プログラミング言語とは少し違いますが、Webサイトの構築に使用されている言語です。
画面表示に関するものなので、Web系を目指すならまずはここからになるでしょう。
画面をデザインしていくのは変化が目に見えてわかるので、非常に楽しいと思います。
目的別おすすめプログラミング言語
AI技術を身につけたい場合
Python(ぱいそん)
AIに使用される機械学習のライブラリがPythonで作られていることが多く、人気が高いです。 また、1つの言語としても汎用性が高いのでおすすめです。
Androidアプリケーションを開発したい場合
Kotlin(ことりん)
今から始めるなら、Androidの開発言語として新しく採用されたKotlinがおすすめです。 ゲームを作りたい場合は、Unityなどの開発環境を学ぶ必要があると思いますが、 その前にまずはこの言語を習得するのが良いでしょう。
本ブログでは、Androidアプリケーションを開発するために必要な開発環境である「Android Studio」のインストールから基本的な操作方法までを解説した記事も公開しています。興味があれば以下のリンクからどうぞ。
Android Studioの始め方。インストールから使い方まで。
「Android Studio(アンドロイドスタジオ)を始めてみたいけど、どうすればいいの?」という人向けの記事です。 インストールから使い方まで、スクリーンショットを掲載して丁寧に説明。 Androidアプリ開発に興味がある方へ。
iPhoneアプリケーションを開発したい場合
Swift(すうぃふと)
今から始めるなら、iOSの開発言語として新しく採用されたSwiftがおすすめです。 ゲームを作りたい場合は、Unityなどの開発環境を学ぶ必要があると思いますが、 その前にまずはこの言語を習得するのが良いでしょう。
WebサイトやWebサービスを開発したい場合
HTML/CSS(えいちてぃーえむえる/しーえすえす)
JavaScript(じゃばすくりぷと)
Go(ごー)
HTML/CSSは難易度が比較的低く、ブラウザ(EdgeやChromeなど)ですぐに動作確認ができるので始めやすいです。 HTML/CSSで作成したWebサイトに動きをつけたくなったタイミングで、JavaScriptを学ぶと良いでしょう。 画面表示(クライアント側)だけでなく、Webサーバー側の処理も作る必要がある場合は、Go言語を使うと良いでしょう。
Windowsアプリケーションを開発したい場合
C#(しーしゃーぷ)
Windowsアプリケーションを開発する際に使用可能な言語はいくつかありますが、その中でおすすめするのはC#です。 Windowsの開発元であるMicrosoftが提供しているVisual Studioを使用すれば、簡単な画面程度ならすぐに作れてしまいます。 Windowsユーザーならインストールしておいて損はないでしょう。
本ブログでは、Windowsアプリケーションを開発するために必要な開発環境である「Visual Studio」のインストールから基本的な操作方法までを解説した記事も公開しています。興味があれば以下のリンクからどうぞ。
Visual Studioの始め方。インストールから使い方まで。※2019/2022無料版
「Visual Studio(ビジュアルスタジオ)を始めてみたいけど、どうすればいいの?」という人向けの記事です。 インストールから使い方までスクリーンショット多めで丁寧に説明。Visual Studio 2019/2022を使用した開発に興味がある方へ。
組込みシステムを開発したい場合
C/C++(しー/しーぷらすぷらす)
組込みシステムを開発したい場合、まずはC/C++の習得が必要になります。 最近の言語と比べると古く、少し難しい面もあります。 C#など、他の言語で慣れてからでも遅くはありません。 実際にハードウェアを制御するとなると、専用の物が必要となります。 Arduino、Raspberry Pi、mbedなどがおすすめです。
C言語の始め方【第1回 C言語とは?】※現役エンジニアによる解説
現役エンジニアがC言語の始め方をわかりやすく解説。C言語の最難関である「ポインタ」を初心者にもわかりやすい解説となるよう心掛けています。 Visual Studioの環境構築(Windowsパソコン用)記事もあります。
とにかくお金を稼ぎたい場合
ビズリーチが運営する「みんなのスタンバイ」というサイトで、プログラミング言語別の年収ランキングが公開されています。
そのランキングを参考に言語を決めても良いかもしれません。
順位 |
言語 |
平均年収 |
1位
| Scala(すから) |
626万円 |
2位
| Python(ぱいそん) |
601万円 |
3位
| Kotlin(ことりん) |
577万円 |
4位
| Swift(すうぃふと) |
562万円 |
4位
| Ruby(るびー) |
562万円 |
6位
| Java(じゃば) |
552万円 |
7位
| Perl(ぱーる) |
551万円 |
8位
| C言語(しーげんご) |
538万円 |
9位
| JavaScript(じゃばすくりぷと) |
536万円 |
10位
| PHP(ぴーえいちぴー) |
522万円 |
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