対象 | ITエンジニアに興味のある方 |
記事概要 | ITエンジニアに向かない人の特徴について記載しています。 |
筆者 | Zuu [ ] ITエンジニア歴15年以上。 大手企業、中小企業でマネジメント経験がある現役エンジニアです。 中小企業では採用も担当しています。 プロジェクトマネージャ、システムアーキテクトなどの資格も保有しています。 |
はじめに
昨今、ITエンジニアになりたいと思う人が増えてきていますね。第一生命保険株式会社による「大人になったらなりたいもの」調査でも、中高生に人気な職業であることが伺えます。
■中学生男子
3位 ITエンジニア/プログラマー ■高校生男子
3位 ITエンジニア/プログラマー ■高校生女子
7位 ITエンジニア/プログラマー
ですが、「なりたいもの」が「自分に向いている」かは、実際にやってみないとわからないということも多いです。向いていないことを長年続けていくいうのは、非常にしんどいですね。
本記事では、筆者が今まで見てきたITエンジニアの中で、「苦しそうに仕事をしているなぁ」と思った人に共通していた特徴について紹介します。また、同時にITエンジニアにとって何が重要なのかも記載しています。
この記事を見て「向いていないから目指すのをやめる」という風に考えるのではなく、今のうちに「ITエンジニアにとって重要なこと」を身につけてみようと思っていただけると幸いです。
ITエンジニアに向かない人の特徴3選
学習が苦痛
ITエンジニアという職業(というより技術職)は、日々学習しないといけない職業です。そのため、効率良く学習していくことやコツコツ努力することが求められます。
だからといって、必ずしも頭の良さや学力が大事というわけではありません。「わからないこと」があっても、あきらめずに少しずつでも学習を進めていけるかが非常に大事になります。
ゆえに、「わからないこと」があるとすぐに投げ出したり、思考停止してしまうような人は要注意です。
プログラミング学習を少しずつでも進めるには、特に以下のことを意識しながら学習すると良いでしょう。
何度も書く | 1回で覚えられる人はほとんどいないので、とにかく何度も書くことが大事です。漢字を覚えるために何度も書くのと一緒ですね。繰り返せば覚えられると思えば、少しでも気持ちが楽になるのではないでしょうか。 |
知識と実践の往復 | 文法を学んだら書く、アルゴリズムを学んだら書く、といったように得た知識を実践して定着させましょう。インプットとアウトプットを繰り返すのがポイントです。基本情報技術者試験の知識を学ぶのも参考になるかと思います。 |
また、良いメンターや仲間を見つけるのも大事ですね。1人でやるのは中々辛いですからね。
参考になるかわかりませんが、筆者がプログラムを書けるようになるために実際にやったことを以下の記事に記載しています。お時間ある方は方は目を通してみてくださいね。
すべて自分でやらないと気がすまない
プログラミング学習は素直さが大事。
良いメンター・良いソース・良いドキュメントに巡り合っても、
素直に利用しようとしない人は成長しにくいです。「全部自分で考えなければならない」って思い込みを捨てましょう。#プログラミング学習#プログラミング初心者#駆け出しエンジニアと繋がりたい
— プログラミングの始め方 (@zuu_prohaji) December 8, 2021
これはITエンジニアに限った話ではないかもしれません。
たまに、「すべて自分でやらないといけない」という考えに縛られている人がいます。
学習意欲や責任感があること自体は非常に良いことです。ただ、他人のアドバイスなどを受け入れられず、すべて自分の考えで進めてしまうという人は要注意です。
昨今のIT業界では、一からすべて作るというよりは、既存サービスやライブラリなどを組み合わせて効率的にシステムを構築することが求められています。そんな中で、すべてを一人で作るいうのはほぼ不可能と言えます。
既存サービスやライブラリは、それぞれの作者の考えをベースに作られています。それらを使いこなすには、自分の考えと違う部分があっても、受け入れて利用する能力が必要となります。
「受け入れて利用する能力」を身につけるには、色々な人が作ったモノを見ることが大事です。様々なモノを見ていると、同じパターンが出てきたり、情報処理技術者試験の問題で出てくるような基礎的な理論が用いられていることに気づくと思います。
「なぜこのように作られているのか」という疑問を解決できた時、「このライブラリ使うと簡単に作れる」という感覚を得られた時、ITエンジニアとして確実にレベルアップしたと実感できると思います。
思いつきで行動することが多い
ITエンジニアは、論理的思考が非常に重要になる職業です。
ソフトウェアの設計を行う際は、メリット・デメリットを天秤にかけたり、様々なエビデンスを集めたりと、根拠を示しながら決定していくことが多いです。
論理的思考が必要になる場面で、思いつきで行動してしまうと時間を無駄にしてしまうばかりか、正解に辿り着けないといった結果になることもしばしばあります。
例えば、以下のような行動をして、長時間“はまった”ことはありませんか?
- 仕様書やマニュアルなどを見ずに、トライ&エラーでなんとかしようとしてダメだった。
- コンパイルエラーなどの文章を読まずに、勘で正しくない修正をしてしまった。
- デバッグ中に取得した情報(ログなど)を無視して、「僕が考えた最強の推論」で関係ない部分をデバッグしていた。
このようなことが起きるのは、目の前にある「確定している事実」を無視しているからに他なりません。
ITエンジニアの仕事は、「不確定のものを確定させていく」ことと言っても過言ではありません。行動を起こす前に「確定している事実」がないか情報の整理を行い、思考の出発点とする癖をつけていきましょう。
まとめ
ITエンジニアに向かない人の特徴3選と、ITエンジニアにとって重要なことを紹介しました。ITエンジニアを目指す方への有益な情報となれば幸いです。
- 学習が苦痛
⇒学習を少しずつでも進めるには、とにかく反復する。知識と実践の往復がおすすめ。 - すべて自分でやらないと気がすまない
⇒色々な人が作ったモノを見て、他人の考えを理解・吸収できるようになるのが大事。 - 思いつきで行動することが多い
⇒「確定している事実」をベースに思考ができるようになれば、作業が正確で速くなる。
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