【新入社員向け】「資料を読んでおいて」と言われたら

資料を読んでおいてと言われたら ITエンジニアの始め方
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対象ITエンジニアになりたて、またはこれからなる予定の方。
概要「資料を読んでおいて」と言われた際の対処術を記載します。
筆者Zuu [ ]

ITエンジニア歴15年以上。
大手企業でも中小企業でもマネジメント経験がある現役エンジニア。
資格も積極的に取得。採用も担当。
システムアーキテクト試験合格証書

はじめに

会社に入社すると、だいたいの会社ではまず研修が行われます。

研修の期間は会社によって異なりますが、研修が充実している企業で数カ月、短ければ数日なんて企業もあるかと思います。
※筆者が新卒で入社した会社は、夏休み前まで研修がありました。

研修が終わるといよいよ配属先の部署で業務がスタートします。

ITエンジニアの一番最初の業務は、配属先の部署が開発を担当しているシステムの理解であることが多いです。「システムを理解する」ためにはドキュメントを読んだり、実際に動かしてみたり(または動いているところを見たり)といったことが必要になります。

指導係の先輩ITエンジニアが忙しかったりすると、「この資料を読んでおいて」とドキュメントだけ渡されて放置なんてことも少なくありません。
※もちろん、忙しくない人でもこういう指示が出されることがあります(笑)

この、何気なく指示される「この資料を読んでおいて」ですが、文字通りただ資料に目を通すだけでは十分とは言えません。

本記事では、資料を読む際に「どのようにすれば先輩に評価されるか」という観点で対処術を記載しています。

これからITエンジニアになるという方は是非目を通してみてください。また、既にITエンジニアになった方でも参考になる部分があるかもしれません。お時間があるときに目を通して頂けると幸いです。

「資料を読んでおいて」と言われた際の対処術

「資料を読んでおいて」と言われた際の対処術を3点紹介します。3点目は少し難しい面もあるので、最初の2点だけでも実践できるようになると良いかと思います。

わからない箇所だけでなく、わかった箇所もまとめておく

1点目は、「わからない箇所だけでなく、わかった箇所もまとめておく」ということです。

資料を読み終わったタイミング、もしくは読み途中でも進捗確認の際などに、指示を出してきた先輩ITエンジニアからまず間違いなく「わからないところない?」と聞かれます。

「わからない箇所」をまとめておかないと、急に話しかけられたりするとテンパってしまってわからなかった箇所を忘れてしまい質問できないなんてことが起こります。

「わからない箇所」を放置してしまうことも良くないですし、一度タイミングを逃してしまうと中々聞きにくかったりします。いつでも質問できるように「わからない箇所」をまとめておきましょう。

※新人ITエンジニアにとっては「わからない」は恥ずかしいことではありません。素直に「わからない」と言うほうが先輩ITエンジニアにも喜ばれると思います。

また、「わからない箇所だけでなく、わかった箇所もまとめておく」のが先輩から評価されるポイントとなります。

というのも、新人ITエンジニアが「わかった」と思っていた内容が実は間違って理解していたなんてことがよくあります。

これを防ぐためには、「わかった箇所」についても先輩ITエンジニアに「この理解で合っていますか?」というような確認をしましょう。理解した内容が正しかったかどうかの答え合わせができます。

仮に理解が間違っていたとしても、正しい内容を先輩ITエンジニアから聞き出すことができます。

理解度の確認になるだけでなく、新人ITエンジニアの理解状況を先輩ITエンジニアが把握することにも繋がるので、非常に喜ばれると思います。

誤植やわかりにくい表現をまとめておく

2点目は、「誤植やわかりにくい表現をまとめておく」ということです。

おそらく、新人ITエンジニアに最初に求められる役目はこれでしょう。

仕様書などの資料(ドキュメント)に誤植はつきものです。誤植は、何度読み返しても100%なくすのが難しいといっても過言ではありません。

まだまだ技術的には戦力にならない新人ITエンジニアが、自分では気づきにくい誤植を見つけてくれると先輩ITエンジニアは喜ぶと思います。

また、同時に「わかりにくい表現」もまとめておくと良いでしょう。というのも、経験のあるITエンジニアによって書かれた資料は、難しい表現が使われている場合があるからです

新人ITエンジニアは、まだまだユーザーに近い立場だと言えます。それが逆にメリットになります。

フレッシュな視点で、「わかりにくい表現」を見つけてあげましょう。

可能ならば、自分なりの意見や考察を加える

3点目は、「可能ならば、自分なりの意見や考察を加える」ということです。

これは中々難しい内容かもしれませんが、いずれは出来るようにならなければいけません。というのも、ITエンジニアは「自分なりの意見や考察」によって判断をする仕事がほとんどです。

「自分ならこうする」「こういった理由でこのようにした」といった意見を持てるようになりましょう。

ただし、「自分なりの意見や考察」を持てたとしても、注意しておきたいことがあります。

それは、「先輩ITエンジニアへの伝え方」です。

決して先輩ITエンジニアが作った既存システムを批判してはいけません。仮にあなたの考えの方が正しかったとしても、先輩ITエンジニアには経験とプライドがあります。プライドを傷つけないような伝え方や聞き方を身につけておきたいです。

例えば、以下のように聞いてみるとよいでしょう。

  • 「これこれこういう別の方式ではなく、この方式を採用している理由を教えてください」
  • 「なぜこの部分は、このようになっているのでしょうか」

常に「自分はまだまだ勉強不足である」という謙虚な心を持っていたいものです。

まとめ

「資料を読んでおいて」と言われた際の対処術について記載しました。

  • わからない箇所だけでなく、わかった箇所もまとめておく
  • 誤植やわかりにくい表現をまとめておく
  • 可能ならば、自分なりの意見や考察を加える

仕事はスタートダッシュが大事です。資料を読むという単純な業務から、地味に評価を積み上げていきましょう。

よくあるご質問

資料をただ読むだけじゃダメなの?

あなたが資料を読んだことで、組織や先輩のためになる働き方をすると評価が得られやすいです。

資料だけ渡されて指導係から放置されたらどうすればいいの?

年齢や席の近い「話しかけやすい人」をメンターにすると良いでしょう。
ただし、相手の時間を奪うことにもなるので、「今お時間ありますでしょうか」「ありがとうございます」といった礼儀も大事となってきます。

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